ますい’s diary

子育てと趣味(自転車、酒、書評)など、書けたらいいな。

そうだ、TRACKLOCROSSの完成車を探そう

 自転車を新調しようかな? という話である。
 今私の乗っているFUJI TOURINGは、大学のサイクリング部時代から乗っているもので、もう15年ほどたつ。実はこれが2代目で、大学のサイクリング部に入って最初の1台は、部が代々懇意にしているショップが大学生向けに低価格で組んでくれていたランドナーであった。
 しかし、四国お遍路サイクリングしていた時に、足摺岬でスピードの出し過ぎてクラッシュさせてしまった。まことに、どアホである。日常で使う分には問題ないが、ダウンチューブのWレバー部分が凹んでしまった。そのフレームでは荷物満載のキャンプツーリングには心もとないので、サイクリング部を辞めた友人から安く譲ってもらったのが、FUJI TOURING である。※日本ではカタログ落ちしているけど、本国ではまだ生き残っていた!!
www.fujibikes.com

 大学時代は北は北海島、南は九州まで、キャンプ道具を満載して活躍してくれた。遠方の友人宅を訪れる時も輪行して必ず持って行ったものだ。
 社会人になってしまうと、なかなか自転車に乗る時間もなく、泊りがけでサイクリングすることもなくなってしまった。それでも、自転車自体は好きなので、休日の10km,20kmの買い物であれば、ふらっとサイクリングする程度の付き合い方であった。

 1年前に転職した後は、片道2㎞(5分)の通勤に毎日活躍してくれている。メンテナンス道具も無いので、空気入れとチェーンの油さし、ブレーキシューの交換のみで、10年間頑張ってくれた(あと、ワイヤーも1,2度変えたかな?)。随所にサビや劣化はあるが、まだまだ普通に走る分には問題はない。一度ちゃんとオーバーホールすれば、また10年、20年と乗れるだろう。
 ただし、結婚、こどもの誕生、転職などのライフスイベントをへて、自転車への考え方が変わった。以前は自転車は人力でもっとも効率の良い移動手段であり、ペダルを漕いでいれば、それで満足であった。今は「自転車で遊びたいな」という考え方が出てきた。毎日5分の通勤時間だが、この通勤時間でより遊びたい。こどもがもう少し大きくなったら、一緒にサイクリングしたい。それもできれば、マウンテンバイクで不整地を攻めたい、といった想いが生まれてきた。
 今のFUJI TOURINGをオーバーホールしてパーツをちょこちょこ交換するぐらいなら、新品の完成車買ったほうが安いのでは、という貧乏性的コスパ思想もあるが。

 遊ぶ自転車として思いつくのは、MTBやBMXであるが、私はとんとその方面には疎い。大学時代にMTBに乗っている人は多かったが、みなツーリング仕様で、林道やガレ場に行くような人はいなかった。またBMXは遊び方がそもそも分からない。それから、MTBやBMXの見た目にまだ抵抗感がある。私はクロモリホリゾンタル原理主義者である。
 別方面の指向で、固定ギアに乗ってみたいという思いがあった。ピストである。ピストはクリモリホリゾンタルをリスペクトなジャンルなので、好みの自転車がいくらでも見つかる。なによりギアが1枚なので、シンプルなスタイルが美しい。それに今(33歳)を逃すと、固定ギアは一生乗れないだろう。無理をして膝を壊すのがオチである。いや、今でも運動不足なので、膝を壊す可能性は十分にあるが。
 ただし、私はオシャレな人間ではないので、ピストカルチャーには違和感を感じてしまう。それでも、次に買う自転車は固定ギアである。それもピストにありがちなカスタムは無しで、コスパ重視の完成車である。などと自分に縛りを入れて、数々のピストショップのブログを読み漁った。ピストショップはまめにブログを書いてくれるので、大変助かった。さすが、オシャレ連中は違う。

 ブログを読み漁った結果、ピストのなかの流行も理解した。自分が大学生だったころの12,13年前のピスト=No Brake No Problemであり、NJS(競輪)リスペクトなサンフランシスコメッセンジャーを逆輸入する形での、都会をすり抜けるパンクなバイクであった。今はライザーバーでより遊ぶためのピストが主流になっている。さらに、固定ギアにシクロクロスのタイヤを履かせて、TRACKLOCROSS(トラックラクロク?トラッククロス?)なんて遊びもあるとのこと。探し求めていたのはこれだ!とピーンと来た。
 自転車単体での美しさでは、細身のクロモリ、ホリゾンタルフレーム、細いタイヤ、ブレーキは目立たないキャリパーな純ストリートピストがピカイチである。まことに私好みである。しかし、自転車がいくらカッコ良くても、非オシャレの私が乗ってしまっては台無しである。そもそも、私が探しているのはお気楽に遊べる固定ギアである。今乗っているFUJI TOURINGは35Cのシュワルベ・マラソンを履かせている。いまさら細いタイヤで神経すり減らしたくないし、転んで痛い思いはしたくない。グラベルにも突っ込みたい。ならば、TRACKLOCROSSである。
 
 方向性は決まった。太いタイヤを履かせられるピストである。そしてまずヒットしたのがMASH Steelである。38Cのタイヤクリアランスにカンチ台座! 完璧である。価格がフレームセットで¥128,000円(税別)であることを除けば。

circles-jp.com

 また、Steel Eraというぐぅかっこいいショップオリジナルフレームを作っているAbove Bikeが、シクロクロスのMudmanというこれまたぐぅかっこいいフレームを作っている。フレーム&スチールフォークのセットで75,000円(税別)。お得な完成車セットがあれば、これにしたい。ほんとRawカラーはしびれるカッコよさである。

starfuckers.shop-pro.jp

 あとは、SurlyのSteamRollerも太いタイヤをはかせられるピストして有名だ。

 とはいえ、私が探しているのは、完成車である。フレームから組み上げると、どんなに安いパーツを組み合わせてもフレーム代+10万円程度はかかってしまう。使いまわせるパーツの持ち合わせがないためだ。自分が自転車に出せるのはどんなに頑張っても15万が限度である。ほんとは10万円がボーダーである。20万以上払うのなら、原付を買う。

 そして、完成車としてヒットしたのが、Cinelli tuttoである。

www.cinelli-iwaishokai.com

 やっと本題ではあるが、さすがに長くなったので、続きは次回。

 では、また。