ますい’s diary

子育てと趣味(自転車、酒、書評)など、書けたらいいな。

Netrunner(NSG) 所感

 半年ほど前から、ネットランナーというカードゲームを始めた。知名度の低さに反し、死ぬほど面白いので一筆したためたい。

 そもそも私のTCG歴は小学生のポケモンカード(第1弾~4弾ごろまで)に始まり、中学~大学の2,3年のころまではMagic:The Gathering(MTG)を中断をはさみながらプレイしていた。マスクス・インベイジョンブロック~ミラディンの頃である。ほとんどスタンダードのみのプレイヤーであり、リミテッドは大会があれば参加する程度で、エクステンデッドはついぞプレイしなかった。

 MTGプレイヤーは年齢層が高く、自分が最年少枠を担当していた。そのため、カードの融通など、周りのプレイヤーから多大な便宜を図ってもらっており、かわいがってもらっていた。今思えば、もらうだけもらって、何もお返しできていなかったなと。もうMTGをすることはないと思うが、別の分野でも、下の世代にお返しをせねばと思う。

 閑話休題。当時はウルザブロックを契機として、MTGプレイヤー数が地方でもふくれ上がっており、頻繁に大会を開いてくれる店やコミュニティが存在し、毎週のように大会に参加していた。また、東海圏でGPや予選会があれば参加していた。大きな大会でマネーフィニッシュはついぞできなかったが、地方の小さな大会では、そこそこ勝てていたプレイヤーであったと思う。そんな思い出があり、TCGは得意だと、自分のことを信じていた。

 社会人になってからは、ボードゲームをやることはあっても、時間的にもコミュニティ的にもTCGからはめっきり離れてしまった。おそらく、今後も本気でTCGをやることはないだろう。しかし、今年LCGとしてアンドロイドネット:ネットランナー(初版)アークライト訳,FFG製をプレイする機会が訪れた。

 ネットランナーのルールや世界観は他のサイトに任せるとして、自分の感覚を記録しておくと、とにかくシビれた。アクションポイント(AP)制かつ非対称のカードゲームであり、ルールに慣れないとか、用語がユニークするぎるとか、初版デッキはカードの強弱が激しいとか、初期障壁は高い。だが、いままでの自分がプレイしたことのあるTCGとは、一味も二味も違ったプレイ感であり、とにかく選択が苦しい。AP制のため、カードは補助であり、あくまでもプレイヤーの行動選択に重点が置かれているゲームであり、常に複数の選択を迫られる。

 MTGなどのTCGは事前に構築したデッキを回すことを意識してプレイしていればよく、うまく回れば勝てるし、回らなければ負ける、というソリティア感が常にあった。特に、自分はステロイドなどのビートダウンやコンボデッキを好んで構築していたので、よりこの傾向が強かった。TCGの良いところは、勝ったら自分の実力、負けたら運ゲーと言えることであるが、ネットランナーは負けたときは完全に自分のプレイミスであると自覚させられる。

 なお、その後ポケモンを20年ぶりに、遊戯王をほぼ初めて遊んだ。ポケモンは①ドローソースがふんだんにあること=事故率が低い。②相手ターンに行動しない。ことから、プレイアビリティが高く、ストレスが少ない。自分のしたいことができる。なお、自分のしたいことをやり切っても、負けるときは負ける。弱点という相性さがゲキ激しい。遊戯王も初期手札5枚+②ドローソースが少ない(選択肢が少ない)ことで、プレイへの負荷(選択)が少ない。MTGはルール量が多いことで、参入障壁は高いが、自分がブン回れば勝つデッキをつくることでソリティアに近いプレイ感にももっていける。

 それらに対して、ネットランナーは相手のプレイを読むことをデザインされているので、ちゃんと相手を見ないと全く勝てない。いままで自分はTCGを得意と思っていたが、そんなことは全くなかった。いままで、私は相手プレイヤーを見て、プレイをしてこと無かったことを、強く自覚した。ネットランナーをとおして、相手のプレイを考えられるプレイヤーに私はなりたい。