一番好きなジャンプ漫画と問われれば、なんと答えようか。
・ドラゴンボール? かめはめ波や魔貫光殺砲、ビックバンアタックを練習したことがない少年などいない。少年にとって強さは正義であり、憧れである。ただ、漫画というより、アニメのイメージが私には強い。
・キャプテン翼? スカイラブハリケーンを練習s(以下略。静岡県で育った身としては、キャプテン翼は常に身近であった。
・SLAM DUNK? 山王戦はいまでも、定期的に読み返す。ジャンプにして適切な長さで終わった稀有な作品だ。
・るろうに剣心? すべてのキャラが魅力的だ。
・ONE PIECE? 冒険心を忘れぬ人でありたい。
・ヒカルの碁? 私は将棋部であったが、盤上の戦いに感情移入してしまう。佐為がかわいい。
・DEATH NOTE? 一家に一冊は常備したいデスノート。悪を排除するのは最高に快感だ。
どれも名作であり、とても一番を選ぶことができない。だからこそ、私はジャンプで一番好きな漫画と問われたら『みどりのマキバオー』と答えたい。正確に言えば、ジャンプで今は評価されずに忘れ去られてしまったが、いまいちど読んでほしい漫画である。
好きなものを語るのは本当に難しい。マキバオーを一目見て、絵に堪えきれない、なんで裸なの?などと、お願いだから罵らないでくれ。たしかにWC編は少しダレた。それは認めよう。
ただ、それであっても、みどりのマキバオーは挑戦することの大切さを、尊さを読者に教えてくれる。ジャンプは「努力」「友情」「勝利」といわれるが、マキバオーは「友情」「努力」「挑戦」である。友情と努力を駆使しても、最後まで勝利がつかめない。だが、マキバオーは挑戦し続ける。その姿に、私は勇気をもらえる。
日々、仕事に身と心をすり減らし、ほどほどに生きることを癖ついてしまった大人よ、いまいちど『みどりのマキバオー』を読みたまえ。